ポジションと早弾き

 マンドラではマンドリンで用いられる第4指(小指)の伸長が取りにくいため、マンドリンよりもハーフポジションの利用や、ポジション移動を多く必要とする。オデル教則本では第3巻にハーフポジションが記載されている。マンドラではマンドリン以上に必要なことであり、マスターすべきだろう。
マンドラはオーケストラにおけるヴィオロンチェロ以上にメロディーパートの役割を持つことが多い
4ポジションまではメロディーを弾く場合によく使われる。高音域は第5ポジションまでは運動性も良い。

 マンドラは楽器が大きいため指の運動量が多くなり、速いパッセージを奏する場合に無駄な指の動きをすると困難となる。
100年ほど前に、工場での作業を効率よくするために考えられた「動作経済の原則」というのがある。
この基本は4つあり
 1.動作階級は低い階級にとどめる
 動作の階級とは 指-手首-前腕-上腕
 2.動作の距離を短くする
 3.動作の数を減らす
 4.動作を楽にする
である。
【動作階級の原則】からは
ポジション内で弾ける音はポジションを移動しないのが原則となる。
【動作の距離の原則】では
指は必要以上に大きく動かさない。
 トリルの場合に指は弦から少し離れたら、それ以上は開かないで弾くのと同様に指をばたばたさせない。
【動作の数の原則】
 離さないでも良い指を離すと、次の音に移動するときに指二本を動かさなければならない。たとえばE線のGを弾いてF#に移る場合に、F#とGを人差し指と中指で押さえていれば、Gの中指を離すことでF#になるが、人差し指が離れていると、人差し指を下げ、中指をあげなければならない。
【動作を楽にする】

 力一杯 弦を指板に押しつけたままの状態でポジション移動するのが大変な作業である。ポジション移動は手(掌)全体を平行移動する。親指が付いていかないと指の動きが無理になる。また親指でしっかりネックを持ってしまうと指が動かない。押弦は弦をフレットに強く押さえず、音の出る程度の強さが良い。
 ヴィオロンチェロの練習では親指の所にマッチ箱を挟んで、潰さないように練習をする。強く押さえないための練習で、これが出来ればポジション移動は楽になる。
一生懸命弾いていて速そうに見えるが無駄な指の動きをしている人がいる。指は動かす必要があるまで動かさない。必要以上に動かさないのが原則。