ポルタメント

 ポルタメントは二つの音の間に含まれている音の一部を演奏しながら滑らかに次の音に移る方法。この奏法は普通指定されないことが多いが、Por、波線、直線、あるいはスラーで表わすこともある。トレモロの場合は右手が滑らかにトレモロを奏している間に二音間を左指で移動する。音符の時価は正確に守り、トレモロは途切れないようにする。
 竹内郁子は同じ音を、指を変えて少し低い音からポルタメントをかける奏法を使っている。演歌で聞かれる「しゃくり」と似ている。ポルタメントは旋律を情感豊かに歌うために使用されるが、乱用や掛け方によっては悪趣味となる。

グリッサンド

 ある音からある音へ進む場合、中間の音を全て鳴らしながら指を滑らせる方法。右手のトレモロは二音を弾く間は途切れないこと、左指は変えないことが原則だが、時として指を変えることもある。二音間を直線、波線またはglissなどと記入する。

カラーチェ「ナポリ風狂詩曲」の下降グリッサンド(最高音から最低音までのグリッサンド)

  グリッサンドとポルタメントは混同されることも多い。メッツァカーポの「VISION(幻影)」にはグリッサンドの指示が多く記載されているが、そのほとんどはポルタメントとして弾いた方が良いと思われる。

 一般的にグリッサンドは初めの音から終わりの音まで途中の音の間隔を一定にして弾くが、ポルタメントは次の音に移行する直前に指を滑らせる。

ヴィブラート

 ヴィブラートはピッキングでの表情を付けるのに有効であり、特に音価の長い場合に有効。持続も多少長くなる。ただし、ヴィブラートの掛け方はセンスも問われる。フレット楽器のイントネーションの悪さがヴィブラートにより多少改善される。