マンドリン曲目解説

 ヴォールテンペリーレンが演奏会や練習で取り上げた曲を解説したもの。

「遠く響き渡る鐘の音とともに帝都長安の夜が明ける。今日は遠いローマから絹を求め派遣された使徒の一団が帰るのである・・・」これは鈴木静一作曲の交響幻想曲”シルクロード”Op.50に記載されている文の出だしである。
 このように鈴木静一は作品の解説を随筆のように書き留めてあるので、内容を理解するのに役立つ。中野二郎はマネンテに関しての研究など多くの文献があり、他にも尾崎譜庫での解説やマンドリン音楽に熱心な数少ない調査研究者がインターネット上に掲載しているものもある。しかしながらマンドリン関係の作者や作品に関する著書や記録は多くない。
 ラヴィトラーノの「雪」に関して”赤道直下のアルジェリア”で、”雪は見たことがない”との説や「ローラ」は歌姫ローラモンテスの数奇な運命を描いた、またその生涯をたたえた曲である、などとの解説が見られるが、調べてみると違うようだ。間違った理解は変な演奏表現となってしまうだろう。

 西洋絵画を見るときにギリシャ神話や聖書の物語を知っていると理解できることがある。イタリアやフランスなどのマンドリン曲を弾くのにもヨーロッパの歴史を知っていると役に立つ。

 作曲家の生きた時代や境遇、作品のテーマとその背景、エピソードなどを知ることは作品の理解に役立ち、また曲のストーリー展開を考える事は演奏の表現を豊かにもする。ここでの曲の解説やストーリー展開はヴォールテンペリーレンとして調べてみた結果であり、調査不足や独自の解釈もある。引用する場合には注意していただきたい。

 なお、新緑のコンサート真夏のカフェコンサートの簡単な解説があります。