コントラバス(独 Kontrabass) バス ダブルベース(英 double-bass) ベース

 マンドリンオーケストラではマンドリン、マンドラ、マンドロンチェロなどのピックを用いる撥弦楽器だがコントラバスはボー(弓)を使う擦弦楽器である。低音域の拡大のためキタローネや米国ではマンドバスを取り入れたが、現在ではコントラバスが定席化している。吹奏楽でも演奏会形式ではコントラバスが使われている。コントラバスが作曲時点で取り込まれているのは1920年代の第1次世界大戦後と思われる。また中野二郎がマンドリン4重奏や吹奏楽の曲に低音部として当初はキタローネをその後コントラバスを付加している。マンドリンオーケストラの指揮者や編曲者が付加した楽譜も多い。現在ではコントラバスはマンドリンオーケストラにおいて重要な役割となっていて効果も高い。マンドリンオーケストラの指揮者や編曲者、作曲者はコントラバスの楽器に関してよく知っておくことが必要だろう。

コントラバスの形態と音域

形状

 マンドリンオーケストラではコントラバスまたはベースと呼ばれることが多いようだ。形状は他のヴァイオリン属と異なり、なで肩となっている。これは楽器の先祖がヴィオル(viol)だったことによる。また糸巻きはマンドリンやギターと同じように螺旋ネジの機械的な構造となっている。

弾くときは奏者の胴と左膝で支えられる。立ちイスを使うこともある。

 コントラバスの大きさはさまざまだが一般的には3/4型が多く使われている。また4弦のEより低いC音を出すために5弦または延長装置付の楽器もある。低い音に適するよう大きく作られている。ただし、マンドリンオーケストラではほとんど使われない。

 3/4型の平均的な寸法は全長73~74インチ(185~188cm)胴の長さ17 3/4インチ(45cm)胴の厚さ7 1/4インチ(18cm)駒の高さ6 5/8インチ(16cm)弦長42 3/4インチ(109cm)弓の長さ26~27インチ(66~68cm)である。フルサイズ(8/8型)の弦長は120cmある。

 低い方のE線とA線は金属またはナイロンにワウンド(巻き弦)。高い方のG線とD線は以前はガット弦が多かったが現在はプレーンな金属(針金)になっている。弦のメーカーはマンドリン弦も作っているトマスティークやダダリオなど多くの種類がある。

Thomastik(トマスティーク)社 ナイロン弦 スチール弦

D'Addario(ダダリオ)

Kaplan(カプラン)社

Pirastro(ピラストロ)社

Angelus(アンジェラス)社 日本

音部記号 移調楽器

 コントラバスはチェロと同様のヘ音記号を用いるが、実音は記譜より1オクターブ低い音が出る移調楽器である。これはギターやマンドラと同じ。

音域

 レギュラーオーケストラでコントラバスは近年高い音も使われるようになっている。正確なイントネーションを別にすれば技術的にそれほど難しくはない。YouTubeの例はコントラバス4重奏による「男はつらいよ

 コントラバスはオーケストラのベース音を担当しているが、その最低音域を多く使うとオーケストラ全体の響きが重苦しくなるので編曲の際に注意が必要だ。 コントラバスの奏法